i9-7900X の PC 買った

今まで使っていた PC が不調になったので、2017年10月6日ついでにまるっと買い換えました。

買ったもの

今回は予算についてはほとんど考えずに選んだので全体的に高い……。漠然と 20 万ぐらいが良いかなあと思っていましたが、買い終わってみると 30 万円になってしまいました。

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  <a href="https://ark.intel.com/ja/products/123613/Intel-Core-i9-7900X-X-series-Processor-13_75M-Cache-up-to-4_30-GHz">Intel i9-7900X</a> 10 コア 20 スレッド 3.3 GHz
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  <a href="https://jp.msi.com/Motherboard/X299-SLI-PLUS.html">msi X299 SLI PLUS</a>
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  512 GB (<a href="https://www.intel.co.jp/content/www/jp/ja/products/memory-storage/solid-state-drives/consumer-ssds/600p-series/600p-256gb-m-2-80mm-3d1.html">Intel 600p 256 GB</a> x2, RAID 0)
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  <a href="http://www.owltech.co.jp/products/ss-xp2s/">Owltech Seasonic XP2 80 PLUS PLUTINUM 660W SS-660XP2S</a>
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  64 GB (<a href="http://www.cfd.co.jp/product/memory/desk-ddr4/w4u2666cm-16g/">CFD Crucial DDR4-2666 </a>16 GB x4, Quad Channel)
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  <a href="http://apac.coolermaster.com/jp/cooling/cpu-liquid-cooler/masterliquid-pro-240/">Coller Master MasterLiquid Pro 240</a>
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  <a href="http://www.thermal-grizzly.com/produkte/2-kryonaut">Thermal Grizzly  Kryonaut</a>
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  <a href="http://www.fractal-design.jp/home/products/cases/define/define-r5-white">Fractal Degsign Define R5 White</a>
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プロセッサ
マザーボード
ストレージ
電源
メモリ
クーラー
グリス
 ケース

グラフィックは前の PC からもってきた NVIDEA の GT 730  です。遅い。ハードウェアアクセラレーション使うより CPU 使った方が遙かに早かったりする。

HDD も 2 台、HGST と東芝が入ってました。今は NAS に移行中です。光学ドライブは PIONEER の BD-ROM ドライブを継続して使っています。

前の PC

いままで i7-3770 (K なし) を載せた PC を長年使っていました。電源は Scythe の剛力 Naked 500 W。CPU クーラーは当初リテールで済ましていましたが、うるさいため Scythe の虎徹に変更。数年目で内臓 GPU では画像が出力できなくなったため NVIDEA GT730 を追加。内蔵 GPU よりも性能がちょっと劣るという謎の状態に、光学ドライブ、HDD、SSD それぞれ 2 つずつというよくわからない構成になっていました。

もともとたまに謎のブルースクリーンで落ちたりしていましたが、9 月頃からどんどんひどくなり、最終的には起動も運次第という状態。電源かなあと思いつつ、さすがにそろそろ古いので買い換えを決定しました。(なお、どうやらマザーボードがだめになっていたようでした)

買い換え

日が変わって 2017 年 10 月 8 日になったころ、とりあえず最近の PC 事情をまったく追っていなかったので調べつつ、その日の夕方に適当にツクモ ex  にいくことに決定。ああ、最近は Ryzen とかが intel よりコスパ良いとかでなんか盛り上がっているなあ、Threadripper が日本だと安くないとか価格問題で 8 月ぐらいに騒いでいたなあ、と考えていました。

CPU

 

結局どんどん考えていくうち、今までの  i7-3770 が Passmark では 9308 点、同じ価格帯で探しても性能は 1.5 倍ぐらいしか変わらない。じゃあもうどうせならいい奴買ってしまえってなって intel i9 に決定。Ryzen Threadripper と i9 で値段もそれほど変わらず、まあ性能も同じぐらいならシングルスレッドが強そうな i9 でいいかと。

使ってみると、グリスバーガーが本領を発揮しているのか、水冷でガンガン熱を逃がそうとしても 100℃ 近く行ったりして結構熱いです。

ベンチのときはまあいいのですが、どうもエンコードとかをすると熱がすごくなるらしく、Turbo Boost での上げ幅がだいぶ少なくなり 3.5 GHz ぐらいになることもあります。

CPU の消費電力は初期状態で 160~180 W ぐらいです。全コア を 4.5 GHz まで上げるようにしたら 200 W いきました。なかなかすごいですね。ブラウザ使っている程度の時は 20 W ぐらい、色々作業していると 40~60 W ぐらいでしょうか。普段はそんなに高くないですね。

現在は 全コア 4.7 GHz にして使っています。5.0 GHz にしたときはたまに起動に失敗しました。4.8 GHz でしばらく使っていたのですが、ごくたまに起動に失敗したり、x264 でエンコードしているのを中断しようとしたときにフリーズして動かなくなるなどしたためちょっと下げました。ちょっとぎりぎり。

Turbo Boost 3.0 では性能の良いコアを優先して使いそのコアの周波数を上げるようです。うちの個体では #2、3 番目のコアが使われるみたいです。このコアのみがやたら使用率 100 % になっている事があるので、案外シングルスレッドで性能が限界まで使われている感じだなあと思います。両方買ったわけではないのでなんとも言えませんが、この辺りは、Ryzen ではなく Core i9 にして良かったかなあ。ただそれ以外では……正直、Threadripper に分があるのではないかなあという印象もあります。

冷却

CPU は今回は初の水冷です。まあ排熱すごそうだから水冷かなあと思っていたら、店員さんにも推されたので水冷にしてみました。大きい CPU クーラを付けるよりもだいぶスッキリして、ケースの空いている部分にファンが付けられるのでいいですね。設置も結構楽でした。

ケースは開口部が少なめですが、それでもやや高めの音でポンプの音が聞こえてきます。また、ファンは低音がしっかりと鳴っていてちょっとうるさいですね……。低速でも「ヴゥン……」としっかり音がします。

ラジエータに付いているファンは、同じく CoolerMaster の MasterFan Pro 120 Air Balance が付いています。このファンは最大回転数を変えることが出来ますが、回転数上げても落としてもそれほど CPU の温度が変わらない感じなので Slilent Mode にしています。

ストレージ

どうせなら PCIe 接続の SSD とかヤバそうだなと調べてみると最近は M.2 で繋ぐのが多いみたいですね。Intel の 600p が安くて品質も良さそうなのでこれにしました。

ただでさえ早いのですからこの際と、無駄に RAID 0 も組んでしまいます。どうやら容量が大きい方が早いらしいですが、さすがに 1 TB とか 512 GB だとちょっと高いので 256 GB を 2 枚。128 GB だとちょっと遅い(SATA 3.0 よりちょっと早いぐらい)のと容量が小さすぎ。

読み取り 2.8 GB/s、書き込み 1.1 GB/s になりました。NVMe 早い……。

マザーボード

ASUS が強いみたいですが、まあなんというかタブレット PC の故障とその修理対応で色々嫌になったのでなんとなく避けます。前に使っていたのは GIGABYTE でしたが、どうも CPU の周波数の表示がおかしい(3.3 GHz のはずが 5 GHz とかになる)など色々変なことが起きたので止め。最終的に今回は msi にしました。

それほどゲーミングで色々するわけでも OC するわけでもないので、msi の X299 のなかでも安い X299 SLI PLUS にすることに。PCIe x4 の M.2 も 2 つ付いていて RAID も組めます。

今考えると ASRock の Taichi にしても良かったかなーとか思ってしまう。

↓ちなみに GIGABYTE のマザボに i7-3770 載せたときの、周波数おかしい問題がこれ

メモリ

64 GB はちょっと少ないのでいつか 128 GB にしたいなあと思い、16 GB のメモリを 4 枚購入しました。Quad channel です。メモリ 8 枚は難しいと聞いたことがありますので、更に増やして大丈夫かちょっと心配です。ベンチマークで測定してみたところ、read が 74 000 MB/s、write と read/write が 33 000 MB/s でした。とりあえず定格で使える最大が DDR4-2666 なのでこれにします。

試しに DDR4-2800 まで上げてみましたが、まあこのぐらいだとほとんど変わらないですね……。write と read/write が 34 000 MB/s になった程度で、体感も全然変わりません。これ以上上げると 1 枚メモリが認識しなくなりました。

電源

良い物を買った方がいいのはわかるのですがどこまで良いのを買うとどのぐらい違うのかはよくわからないので Seasonic の Platinum にしました。

ケース

白い色がなかなか良い感じです。

前は ATX サイズとしてはちょっと小さめ、140 mm のファンは入らないサイズでしたが、色々繋いでみるとちょっと取り回しが不便でした。そのためケースも買い換えです。

前よりも大きめなもののなから、静音性を重視して(開口部が少ない)選びました。結果的に取り回しも良いかんじでしやすく良い感じです。前面にカバーが付いているので、ここを閉めるとファンの音も小さくなって静かです。また、前面と下部には取り外し可能なフィルターが付いているので埃の侵入が防げて詰まったフィルタの清掃も楽です。

前は光学ドライブ 2 ベイ、HDD 2 台、SSD 2 台、外から入れられる HDD ドライブ、と色々付けていましたが、今はもはや気にする必要はありません。

USB 等のパネルはやっぱり上部に付いているのが便利ですね……。

3.5 インチベイ、5 インチベイを取り外して配置を換える事が出来るのが面白いです。また、マザーボードの後ろにも 2.5 インチベイが 2 つ付いています。私は SSD をここに搭載し、3.5 インチベイはすべて取っ払ってしまいました。その代わりに、3.5 インチベイがあった正面の所に水冷のラジエータを設置し、同時に吸気しています。ケース内が暑くなるかなあと思いましたが、十分吸排気している限りは問題なさそうでした。元々付いていた吸気のファンは付けっぱなしです。それでも背面のファンを止めてみたら結構中の空気が暖かくなったので、やはり排気は大事ですね。

ケースに元から付いているファンは Fractal Design Dynamic GP14 です。ケース前面にスイッチか付いており、3 段階に強さを変える事が出来ますが、ここにケーブルを繋いでいると(当然)PC 側でファンのスピードを取る事はできません。また、ここに繋いだファンの電源は SATA 用の電源から取り、3 分岐してファンに繋がるようになっています。

使ってみて

今までの i7-3770 でも十分性能は間に合っていたと感じていましたが、やはり早いです。大量にソフトウェアを起動してもスムーズに動きますし、写真の現像も相当早くなりました。

一方、 GPU 以外の性能が大きく上がり、さらに現在では多くのアプリケーションで GPU を使うようになったこともあり、ここが相当ボトルネックになってる感じです。前は GPU の使用率が 10 % 前後だったと記憶していますが、今では平気で数十 % 使っていることもあります。また、 3D での作業をする事が増えたため、使用率が 100 % となり明らかに足りていないシーンも増えました。

うーん次はグラボが欲しくなる……。